チェストの選び方|サイズ・素材・機能で失敗しない完全ガイド

チェスト選びガイド

チェストの選び方|失敗しないサイズ・素材・機能のチェックポイントを完全解説

最終更新日:2025-12-02


収納家具の中でも、使いやすさとデザイン性を両立できるのがチェスト。 しかし、サイズや素材、引き出し構造を誤ると「服が入らない」「圧迫感が出る」「重くて動かせない」など、後悔しがちです。

この記事では 家具販売のプロ視点で"絶対失敗しないチェスト選び" を、サイズ・素材・機能の3つの観点から分かりやすく解説します。

1. まず押さえるべきは「置く場所」とサイズ(幅・奥行・高さ)


チェスト選びで一番大切なのは、置く場所に合ったサイズを決めること。 幅・奥行・高さのどれを優先するかで、使い勝手は大きく変わります。

📏 幅(W):置き場所に合わせて最優先で決める レイアウト重視

  • 一軒家の寝室・リビング → 75cm・90cm・120cmが人気
  • アパート・1K → 40cm・60cmのスリムタイプが使いやすい
  • クローゼット収納 → 幅40〜60cmで収まり良く
POINT:チェスト本体の幅に、左右それぞれ +5cm 程度のゆとりを持たせると、 壁や他の家具に引き出しが当たらず、掃除機もかけやすくなります。

📦 奥行(D):入れる物で決めるのが正解 収納量重視

  • Tシャツ・下着 → 奥行40cm前後
  • ニット・厚手衣類 → 奥行45〜50cm
  • ワイシャツ収納 → 奥行39〜40cmがジャスト

奥行が深すぎると奥に入れた衣類が見えにくく、手前ばかり使ってしまいがち。 「ちょっと足りないかな?」くらいが実はちょうど良い奥行です。

🏠 高さ(H):部屋の圧迫感を左右する 見た目重視


  • ローチェスト(高さ70〜90cm)… 圧迫感が少なく、テレビボードとしても兼用しやすい
  • ハイチェスト(高さ100〜140cm)… 収納量を最大化したい人向け
コーディネートのコツ
ソファやテレビ台など、他の家具の高さと揃えると天板ラインが揃い、部屋全体がすっきり見えます。

2. 素材の違いで"見た目・耐久性"が大きく変わる

木材の種類比較

チェストの素材は、見た目の高級感・キズの付きやすさ・重さに直結します。 長く使うつもりなら、素材もしっかりチェックしておきましょう。

🌳 無垢材(むくざい)|最高級・長く使うならコレ

  • 木そのものを削り出した贅沢な素材
  • オーク・ウォールナット・アルダーなど種類も豊富
  • 経年変化で色つやが増し、育てる楽しみがある
デメリット:重量があり、価格もやや高め。ただし 「一生モノのチェストが欲しい」人には最有力候補です。

🪵 天然木突板(つきいた)|"本物感"×"価格"のバランスが最強

  • 表面だけ本物の木を薄く貼った構造
  • 見た目は無垢に近いのに、価格は抑えめ
  • 国産チェストで最も採用されているバランス型素材

💡 プリント化粧板|コスパ重視・1人暮らしにも最適

  • 木目柄などを印刷したシートを貼った素材
  • 軽くて扱いやすく、キズや汚れにも比較的強い
  • 予算を抑えたい一人暮らし・サブ収納にぴったり

🥇 桐材(きり)|衣類収納に最適な素材

  • 湿気に強く、虫がつきにくい特性
  • 着物・ワイシャツ・フォーマル衣類の収納に最適
  • 和タンスや仏壇台にもよく使われる定番材

3. 引き出しの構造は"使いやすさの90%を決める"


毎日の開け閉めでストレスを感じないためには、 引き出しのレール構造を必ずチェックしましょう。

✨ スライドレール付き|今や必須レベル

  • 片手でもスッと開閉できる
  • 重たい衣類を入れても動きがスムーズ
  • 中身が偏っても歪みにくい

🚪 フルスライドレール(全開レール)|高級チェストに多い

  • 引き出しを最後まで100%引き出せる
  • 奥の衣類も一目で見えて取り出しやすい
  • 厚手のニット・タオルなど大物収納に最適

🔧 伝統的な箱組み|和タンス・桐チェストに多い構造

  • 木と木を組み合わせた、昔ながらの丈夫な構造
  • 長期間使ってもガタつきにくい
  • 高級チェストや和家具で重視されるポイント

4. 部屋のテイストに合わせてデザインを選ぶ


同じチェストでも、色や脚のデザインで部屋の雰囲気は大きく変わります。

🌿 北欧・ナチュラルスタイル

  • オーク材・ナチュラル色の明るい木目
  • 取っ手レスやシンプルなフラットデザイン
  • 観葉植物やファブリックとも相性抜群

🖤 モダンスタイル

  • ブラック・ダークブラウン・ウォールナット
  • スチール脚や直線的なシルエット
  • ガラスやメタル素材のインテリアと好相性

🪔 和モダン

  • 落ち着いたブラウン系の木目
  • 桐材や格子デザインを取り入れた和テイスト
  • 畳や和紙照明と組み合わせると上質な雰囲気に

5. チェスト選びで失敗しないチェックリスト


購入前に、次のポイントを一度にチェックしておきましょう。

  • 置きたい場所に、幅・奥行・高さは本当に収まるか
  • 引き出しにスライドレール(できればフルスライド)が付いているか
  • 収納したい衣類に奥行サイズは合っているか
  • 無垢材・突板・化粧板など、素材は用途に合っているか
  • 完成品か、組立品か(長く使うなら完成品が安心)

6. 目的別:あなたに合うチェストの選び方

👤 一人暮らし(1K / ワンルーム)

  • おすすめサイズ:幅40〜60cm・奥行39〜40cm
  • 軽くて移動しやすいプリント化粧板 or 突板
  • 上にテレビや収納ケースを置いて、省スペース活用

👨‍👩‍👧‍👦 ファミリー向け

  • おすすめサイズ:幅90〜120cmのローチェスト
  • スライドレールは必須。フルスライドならなお◎
  • 無垢材 or 突板で、見た目と耐久性を両立

📚 収納量を最大にしたい人

  • 奥行45〜50cmのハイチェスト(高さ100〜130cm)
  • フルスライドレールで奥の衣類までしっかり活用
  • オフシーズン衣類の大容量収納にも最適

まとめ|チェストは「サイズ・素材・レール」の3つを押さえれば間違いない

チェストは、デザインだけで選んでしまうと後悔しやすい家具です。 しかし、次の3つを押さえておけば、失敗する確率はぐっと下がります。

① サイズ(幅・奥行・高さ)
置く場所と収納したい物から逆算して、無理のないサイズを選びましょう。

② 素材(無垢材/突板/化粧板)
予算と見た目、耐久性のバランスを考えて、自分に合った素材を選ぶことが大切です。

③ レール構造(スライド/フルスライド)
毎日使う部分なので、開け閉めのスムーズさには妥協しないのがおすすめです。

あなたの暮らし方やお部屋のテイストにぴったり合うチェストを選んで、 収納もインテリアも、どちらも気持ちよく整えましょう。